OpenText CEMユーザー会に参加して

2019年10月4日にマンダリンオリエンタル東京にて開催されましたOpenText CEM製品のユーザー会の模様をお届けします。

まず会の冒頭、オープンテキスト株式会社代表取締役社長 反町浩一郎によるご挨拶では、Webの歴史とオープンテキストの社史を重ね合わせながら、そのつながりの深さを紹介。

創業時に培った高い検索技術をはじめとするWebに関するテクノロジーやその開発思想は、コンテンツ管理システム(CMS)の黎明期から現代に至っても生き続けていることを強調しました。

また、Interwoven社、Autonomy社、HP社での成長を経て、2016年にOpenTextの一員となったTeamSiteは、いまも世界1万サイト以上で利用され、顧客のブランドと先進的なカスタマーエクスペリエンスを支える基盤として、その重要性がますます高まっていますと話しました。

続く基調講演では、アンダーワークス株式会社 代表取締役 田島 学氏による「マーケティングテクノロジースタックで実現する顧客体験の変革」と題されたセッションがありました。

講演の中では、増え続けるデバイスやメディアなど多様化する顧客接点の増加に伴い、難しさを増すOne to Oneコミュニケーションの実情が報告され、マーケティングテクノロジー・カオスマップを監修する立場から、無数にあるマーケティングテクノロジーの中から何をどう組み合わせてより良い顧客体験を作ればよいのか、そのヒントが披露されました。

この時、会場内を見渡すと熱心に耳を傾ける参加者の姿が数多く見受けられ、顧客体験の向上を課題にされていた参加者からは「非常によい講演だった」との感想も寄せられました。

続いて株式会社エクサ Smartエンゲージ営業部 色川達也氏による「株式会社LIXIL様TeamSite導入事例のご紹介」としてグローバル企業LIXIL様のOpenText TeamSite on AWS事例紹介が2部構成で行われ、講演の後半では、オープンテキストとの対談によるQ&Aで、現場の苦労話や実際の運用にあたっての実務的な情報なども披露されました。

株式会社エクサさまのブログでも当日の様子がレポートされていますので、こちらもご覧ください。

https://www.exa-corp.co.jp/digital-business/blog/opentext-user-meeting-2019.html?utm_source=20191004OT&utm_medium=lnk

続いては「OpenText TeamSiteと連携した多言語翻訳管理ソリューションのご紹介」と題してトランスパーフェクト・ジャパン営業開発ディレクター小杉弘樹氏による講演です。

翻訳の作業効率と生産性の向上をもたらす翻訳管理システム(TMS)がOpenText TeamSiteと統合されることで、多言語サイトの翻訳プロセスが自動化される模様を実際の画面なども映しながら講演されました。

その後、休憩を挟んで「OpenText CEM製品アップデート」をオープンテキスト株式会社ソリューションコンサルティング本部の小口貴史より紹介しました。

TeamSiteの開発ロードマップやTeamSite 16.6の新機能として、Googleドライブの統合、ヘッドレスCMSの拡張、インテリジェントな画像タグ付け、AIによる関連コンテンツの提案機能などが紹介されました。またOpenText Media Managementの新機能紹介では、モバイルでDAM内のコンテンツとフォルダーをブラウズし、アセットのプレビューやダウンロードを可能にするなど、多くの機能をモバイルで操作できるよう劇的なUXの向上が図られたと紹介。またInDesign やPhotoshopなどのAdobe Creative Cloudに組み込めるワークフローや、AIによる画像やビデオの解析から自動的にメタデータ(属性情報)を付与したり、ビデオ内のスピーチや文字表示からキーワードを抽出する驚きの新機能が紹介されました。

またマーケターがイベントやカスタマーの興味度合いのデータを収集し、カスマージャーニーをビジュアル化できる新製品Core Experience Insightsにも注目が集まった他、ここでしか聞けない国内外の導入事例が紹介されました。特にフランスに本部を置く世界最大の化粧品会社ロレアルが、DAMの導入より実現したデジタルトランスフォーメーションの事例は、アセットのIP(知的財産)管理を自動化することで、徹底したブランドの保護を実現した事例に聞き入る参加者の姿が印象的でした。

さて、講演の最後を飾ったのは、クアルトリクス合同会社 代表 熊代悟氏でした。オンラインアンケートによる「エクスペリエンスマネジメントプラットフォーム」によるCXの改善とは、どのようなものか。米国のコンサルティング会社が米国企業を対象に行った調査では、顧客や従業員に対して素晴らしい体験を提供していると回答したCEOは8割であった一方、実際に素晴らしい体験をしていると回答した顧客や従業員はわずか8%だった。熊代氏は体験を提供する側と受け取る側の認識の差を「エクスペリエンスギャップ」と呼び、クアルトリクスはこのギャップを埋めるためのツールを提供しているとデモを交えながら詳しく紹介されました。

また講演の後に開催された懇親会には多くの参加者が集まってくださいました。お付き合いの長いユーザーさまが非常に多いため、皆さまの近況に触れながら料理を楽しみ、またユーザーさま同士で旧交を温められるなど、おおいに盛り上がりを見せていました。

来場者からは製品に対する厳しいご指摘からありがたい感謝のお言葉まで、様々なご意見をいただきました。いただきましたご意見を踏まえ、ますますの製品やサービスの向上、お客さまの課題解決のための活動を継続していきたいと、社員一同、決意を新たにさせていただく場となりました。

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