OpenTextとSAP S/4HANAで、非構造化データの価値を解き放つ

最近開催されたSAP®イノベーションフォーラムでは、主に2つの優先事項に焦点が当てられました。非構造化データの管理と処理、そしてSAP S/4HANA®への移行についてです。具体的には、

  • 非構造化データを管理し、そこから価値を抽出する際の課題: IDCは、2025年までにデータ総量が163ゼタバイトに達し、そのうち80%が非構造化データになると見込んでいます。
  • SAP S/4HANAへの移行: SAPは将来的にはS/4HANAを基盤にする明確な戦略を設定しており、現バージョンの技術プラットフォームには2025年のサポート期限を適用しています。新プラットフォーム(S/4HANA)へ移行するメリットを知ることは、お客様がビジネスケースを構築する上においても不可欠です。

AI、機械学習、高度なアナリティクスが主流になるにつれて、データは組織にとって最も価値のあるリソースとなりました。「インテリジェントな企業」になるには、データ、コンテンツ、プロセスを一体的に運用できることが不可欠です。しかし、大半の企業にとってこれを実現することは困難です。構造化データと非構造化データをプロセスに組み込めない、という障壁があるのです。

非構造化データの価値

IDCの推測によると、適切な分析を行えば、非構造化データの37%は企業にとって有益となり、生産性は4,300億ドル向上します。しかし、非構造化データにアクセスできるだけでは十分ではありません。組織がこれらの情報をコンテキスト化し、情報を必要とする企業全体において、それを人やプロセスと結び付けるためのツールが必要です。

インテリジェンスは、情報から導き出されます。企業が情報から抽出できる価値が高ければ高いほど、よりインテリジェントで正確なビジネス上の意思決定が可能になります。企業は、顧客からの電話、スキャンした文書、スプレッドシート、スマートデバイス(IoT)、テキスト文書、プレゼンテーションなど、さまざまな形式のリソースからデータを抽出できなければなりません。そのためには、大規模な構造化データと非構造化データを処理するために特別に構築されたデジタルプラットフォームが必要です。

OpenText™は、企業がSAP S/4HANAを用いてより効率的なプロセスをつくりだし、そのプロセス内に非構造化データを含めることができるようにすることで、そのギャップを埋めます。

人事業務を変革する

例えば、企業の人事部門が良い例です。SAP® Success Factors®で事前定義された統合機能を使用すれば、企業は非構造化データから重要な情報を抽出して、採用プロセスやオンボーディングプロセスを改善することができます。これらのプロセスに必要なリソースを削減できるうえ、既存の従業員が求めること、期待することをより理解できるようになります。これらの非構造化データには、社内の人事文書、フォーム、電子メール、履歴書、雇用契約書、さらにはソーシャルメディアサイトや求人ポータル上でのやり取りも含まれます。

GDPRコンプライアンス

別の例は、GDPRコンプライアンスです。すべての企業は、保有しているデータの範囲を認識し、保存・削除のポリシーを順守することが求められています。コンプライアンスを徹底するには、構造化データと非構造化データの全体をその対象にしなければなりません。

機械学習などの新技術は、SAP S/4HANAなどのインテリジェントデジタルプラットフォーム上で、これらの情報を発見し自動化するのに役立ちます。

OpenText Extended ECMの統合機能で、SAPへの投資効果をさらに高める

OpenText™ Extended ECMソリューションは、非構造化データから価値を抽出する機能を提供し、オンプレミスまたはクラウド環境のSAP S/4HANAに投資した効果をさらに高めるのに役立ちます。

OpenTextは、受賞歴を持つ20年来のSAPパートナーとして、OpenTextエンタープライズ情報管理プラットフォームを基盤として、非構造化コンテンツをSAPデジタルコアと統合することにより、価値を高める独自の方法を提供します。

さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。
OpenText™ Extended ECM PlatformとOpenText™ Extended ECM for SAP® Solutions

(当ブログは2018年12月20日に米国で発表されたJonathan Beardsleyの記事「Unlocking the value of unstructured data with OpenText and SAP S/4HANA」の抄訳です。)

関連記事

Back to top button