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電子インボイス標準化の波

2019年4月17日、欧州にとって大きな節目が訪れました。この日から、欧州の公共機関ではPEPPOLと呼ばれる標準フォーマットの請求書を電子的に受け取り、処理することが義務づけられたのです。

PEPPOLとは、電子インボイスなどの電子文書をネットワーク上で授受するための仕様やネットワーク、運用ルールなどを定めた国際規格で、OpenPEPPOLという非営利組織が管理しています。

「汎欧州オンライン公的調達(Pan-European Public Procurement Online /PEPPOL)という名前からもお分かりの通り、もともとヨーロッパの公共調達の仕組みとして開発されたPEPPOLですが、企業にとっては請求書作成作業の削減や、支払いサイクルの短縮によるコスト削減、支払い状況の可視化によるキャッシュフローの改善に加え、政府組織内においても行政のスマート化や脱税防止の観点から、電子請求書の統一規格としてPEPPOLの採用が盛んになっています。

日本においても昨年12月、電子インボイス推進協議会より国内における電子インボイスの標準仕様は、PEPPOLに準拠して策定することが発表され、にわかに注目が高まっています。

今回のブログでは、既にシンガポールやオーストラリアなど欧州以外での採用も進むPEPPOLについて考えてみたいと思います。

PEPPOLとは?

2008年に誕生したPEPPOLは、欧州の政府機関とそのサプライヤーとの間の電子調達プロセスを調和させ、簡素化することを目的に生まれました。国境を越えた貿易の壁を取り除き、企業の調達から支払いに必要なビジネス文書(電子発注書、電子請求書、クレジットノート、事前出荷通知など)を交換するための単一のプロトコルを持つよう設計されたPEPPOLには、それを構成する重要な4つの要素があります。

PEPPOL eDelivery Network

eDelivery Networkは、共通のビジネスプロセスと技術標準を確立することで、異なる電子調達システムを接続します。

SML(Service Metadata Locator)

電子文書を送信者から受信者に正しく配信するためには、すべてのアクセスポイント同士がお互いのことを知っている必要があります。また相手のアクセスポイントがサポートする参加者のことを知る必要もあります。
これらを実現するために、どのサービス・メタデータ・パブリッシャー(SMP)を使用すれば、参加者の配信詳細を知ることができるかをSMLは定義します。これは、World Wide Webがドメイン名に基づいてWebサイトを検索できるのと同様のアプローチです。

PEPPOLアクセスポイント

PEPPOLアクセスポイント(AP)は、PEPPOL e-Delivery Networkへの接続を可能にします。PEPPOLの利用を開始したい企業は、APプロバイダーを選択するだけで、社内システムを変更することなく、ドキュメントの送信が可能になります。

PEPPOLオーソリティ

PEPPOL Authorities(PA)は、APプロバイダーを任命し、PEPPOL輸送インフラの信頼性、そのモデル、およびその地域での運用を保証する責任を負う政府機関です。

Peppol eDelivery Network overview:出典「OpenPeppol」

PEPPOLのメリット

PEPPOLの導入には、取引能力の向上、支払いサイクルの短縮、コスト削減などのメリットがあります。例えば、英国の国民保健サービス(ナショナル・ヘルス・サービス/NHS)では、PEPPOLを使用することで、受注から請求書発行までの処理コストを1件あたり9ドル以上から1.30ドルに削減できたと試算しています。これは、平均的なNHSが毎年80,000件以上の請求書を処理していることを考えると、年間60万ドル以上の削減になります。

オープンテキスト はPEPPOL認定のAccess Point Provider

OpenText™ Business Networkは、官民を問わず、組織がビジネス文書を交換し、ビジネスプロセスを自動化することを可能にする、世界最大のB2B取引ネットワークであり、PEPPOL認定のAPプロバイダーです。

すでに接続済み

OpenText™ Business Networkに接続しているすべての企業は、サービスの一部としてPEPPOL Access Pointを利用できるため、他のB2B取引やEDIプロトコルと同様に、PEPPOLネットワーク上の取引先と通信を始めることができます。

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