マーケターは誰でも、時は金なりであることを知っています。制作の依頼をしているのか、あるいはメディアへの配信をスケジュールしているのかにかかわらず、アクションが完了するまでの時間を短縮できれば、大幅なコストとリソースの節約につながります。OpenText™Media Management (OTMM) の最新リリースで、オートメーションの戦略的なイノベーションを組み込んだのは、まさにこのためです。そしてこれが、4回シリーズ、第3回目のテーマです。
もし、このシリーズの以前の投稿をまだご覧になっていないようでしたら、ぜひエクスペリエンス(第1回)とインテリジェンス(第2回)でのイノベーションについても、ぜひお読みください。
オートメーションのイノベーション
OpenText Release 16 Enhancement Pack 5(EP5)では、アクティビティ管理、拡張されたアセットの期限管理、メディア配信スケジュール、といった拡張機能が導入されました。
アクティビティ管理
アクティビティ管理は、Digital Asset Management (DAM) ソリューションの強力な機能をマーケティング担当者が自分の手の内に収められるようにする、自動化構成ツールです。このツールを使えば、よくあるマーケティングリクエストを自動化することができます。
マーケティング部門は、日々多くのコンテンツに対するリクエストを受けています。だからこそ、こうした要求をハンドリングして、承認あるいは拒否し、処理し、常にコンテンツをセキュアに維持できるような、より洗練された方法を必要としています。アクティビティ管理では、最新のWebインタフェースを使用して、こうしたさまざまなリクエストを、それぞれのビジネスニーズを満たすように自動化することができます。
以前なら、気付いてもらえないかもしれない電話やEメール、あるいは無視されてしまうかもしれないエスカレーションが必要だったマーケティングへの頻繁なリクエストが、いまならMedia Management上で自動化することができます。マーケティング部門はシンプルで直感的なキャンバスと使いやすいUXを使ってコントロールすることが可能となり、これでマーケターの日常に秩序をもたらします。
アクティビティはOTMMのメニュー項目のひとつとして、簡単に表示することができます。それぞれの企業に合わせて構成されたパワフルなアクティビティを作成したり、またあらかじめ提供されているインポートやエクスポートのアクティビティを拡張したりすることができます。直感的に使えるHTML 5デザイナーだけで、他に何かインストールする必要はありません。権限のあるユーザーは、自分たち自身でアクティビティをデザインし、公開することができます。このデザイナーはOTMMに含まれており、追加費用は発生しません。デプロイやメンテナンスのための新たなサーバーやサービスも不要です。作成されたアクティビティは、システム間で簡単にエクスポートおよびインポートすることができます。さらに高度なシナリオでは、こういった操作で使用されるカスタムされたアセットアクションを開発し、デプロイすることもできます。
拡張されたアセットの期限管理
「拡張」の名前通り、ブランドの一貫性を守るために、アダプティブメディアデリバリーおよびコンテンツデリバリーネットワーク (CDN)に直接接続して、緊急時にブランドを保護する、新たなチャネル有効期間終了プロセスも提供します。
- Adaptive Media Deliveryは、Webサイト、カスタムブランドポータル、その他のアプリといった多くのチャンネルを通してデジタルアセットの表示を行うための優れたツールです。しかし、もブランドが炎上したような場合はどうでしょう。スポンサーが不正あるいは許可を得ていなかったコンテンツをブランドプロモーションで使用していた、という話を誰でも聞いたことがあるでしょう。パニック状態の連絡がきた際は、当該Webコンテンツをインターネットから簡単に削除するための方法が必要です。
- 緊急事態の場合、スケジュールまたは任意のどちらかで、アセットは適切な許可を持つユーザーによって、直接期限切れにすることができます。有効期間の終了がAdaptive Media Deliveryに通知されると、レンディションは削除され、グローバルで表示に使用されるWebレンディションを削除するようにCDNに指示します。そして、アセットのライフサイクルが終了したことから、次回アセットが要求された際にはWebサイトやアプリはコンテンツの有効期間が終了していることを検出し、白紙の画像または一時的なプレースホルダーを表示することができます。
- カスタムシナリオでは、有効期間終了イベントをサブスクライブすることができます。アセットの有効期間が終わると、サブスクライバーアプリケーションに必要なアクションを実行させることができます。
メディア配信スケジュール
メディア配信スケジュールは、OTMMエクスポートフレームワークの機能を活用し、シンプルなアプリケーション操作でスケジュールでき、メディア配信を自動化します。自動配信により、今週の新製品画像はどこにあるんだ、といった怒りの電話はなくなります。さらに次のことも可能となります。
- スケジュールに基づいてメディアを配信
- フォルダーまたは保存された検索に基づいて、大量のアセットを配信
- (差分、承認されたアセットなど)必要なものだけを配信
- OpenText Media Managementのフォルダー階層を保持した構成で配信
- FTP、sFTP、ローカルネットワーク共有など、複数の配信方法
- カスタム配信のためのエンタープライズプラグイン
このリリースには、簡単な承認/レビュー手順の一部として情報を収集・提供するためのフォームをマーケターが作成できる、新しいWebベースのForms Designerも含まれています。一度フォームをデザインし、作成したら、作成するあらゆるアクティビティで再利用することができます。またシンプルなエクスポート/インポートにより、複数環境間でフォームを再利用することも可能です。
ソフトウェアダウンロード
お客様とパートナーは、OpenText My Support Webサイト (My Supportログオン要)からリリースノートとソフトウェアをダウンロードいただけます。
OpenText Live Webinarを見る
What’s new with OpenText Media Management 16.5?
OpenTextは、DAMソリューションの最新バージョンであるOpenText Media Managementのリリースを発表しました。このバージョン16.5リリースは、バージョン16で最初に導入されたメディアマネジメントプラットフォームの流れの上に構築され、デジタルメディアサプライチェーンの情報の流れを加速し、簡素化する改善により、生産性とビジネスアジリティの向上を目指しています。私達は最新のイノベーションと改良の全てをメディアマネジメントコミュニティと共有することを楽しみにしています。エクスペリエンス、インテリジェンス、オートメーション、クラウドでの新機能と進化をご紹介するOpenText Live Webinarにご参加ください。きっとお楽しみいただけるでしょう。
録画(英語)はこちらからご覧いただけます。
(当ブログは2018年11月26日に米国で発表された Increased automation in OpenText Media Management delivers significant benefitsブログ記事の抄訳です)