企業間取引を可視化する5つのエッセンス

今日の企業は、世界中の何千もの取引先と協力する可能性があり、混乱の時期には、ビジネスエコシステム全体をエンドツーエンドで可視化する必要があります。ここではこれを実現する重要な要素について簡単に説明します。

ひとたび接続すれば何にでも繋がる

サプライチェーンのデジタル化の第一段階は、所在する国や地域に関わらず、すべてのサプライヤーが単一のビジネスネットワークに接続できるようになることです。この場合、通信プロトコルやフォーマット、業界ルール、電子インボイスへの適応など、各国の規制を遵守する必要があります。また、遠隔地にあるサプライヤーとの取引を開始するために、国内でのサポートが必要になることもあります。こうした要件に対応できるOpenText™ Trading Grid™の活用は、デジタルエコシステムを確立するための鍵となります。

120万社もの取引先コミュニティ

OpenText Business Networkに接続すると、企業は2つ目のメリットである、120万社もの取引先コミュニティを活用することができるようになります。これは、デュアルソーシング戦略の一環として代替サプライヤーを探している企業にとっては非常に重要です。これにより、1社のサプライヤーが何らかの形で取引が停止した場合でも、商品や部品の供給が継続できる代替の取引先にすぐに切り替えることができます。

オープンテキストのGlobal Partner Directoryは、一元化されたトレーディング・パートナーのディレクトリであり、企業は特定の検索条件に基づいて新しいサプライヤーを検索、フィルタリングすることができます。Global Partner Directoryには1,200,000社以上の取引先が登録されており、Dun & Bradstreet(D&B)やEcoVadisなど、世界3億5,500万社以上のデータベースから、包括的な企業情報を容易に取得できます。このように、事前に接続された取引先コミュニティを活用することで、新規取引先の選定・採用を促進し、コラボレーションを向上させることで、日々の調達活動に弾力性を持たせることができるのです。

セキュリティとコンプライアンス

OpenText Business Networkの3つ目のメリットは、安全性とコンプライ アンスを備え、世界のさまざまな業界や地域の規制要件を満たしていることです。企業は、例えば、調達から支払いまでのプロセスに関連するあらゆる形態の情報を交換するために、プロバイダーが安全でコンプライアンスを遵守したネットワークを提供していることを確認する必要があります。

  • 第三者のデータセンターを通過したデータはどうなるのか?
  • データはどのように処理され、変換されるのか?
  • トランザクション情報が間違っていて、ERPに入力する前に手直しする必要がある場合は対応できるのか?
  • ネットワークはどのように管理されているのか?

といったことに対する回答です。

あなたが選んだネットワークは、そのインフラが定期的に監査され、世界各国の規制ニーズに準拠していることを保証していますか?また、データガバナンスや、バックアップの観点からデータをどこに保存するかについて説明しているでしょうか。当社は、OpenText™ Trading Grid™プラットフォームをサポートするために独自のデータセンター・インフラを持っています。また、Gartnerが発表した「2020年のサプライチェーン・トップ25」のうちの21社が、すでに当社を通じてサプライチェーンをマネジメントするなど実績も豊富です。

堅牢性、柔軟性、高い可用性

今日、多くの企業がクラウドを採用していますが、いつでも、どこでも、クラウドを利用できるようにすることが、今日のグローバルビジネスの成功の鍵となります。企業は、取引先を安全なネットワークで接続するだけでなく、取引先と接続するデジタルエコシステムが高い可用性を持ち、想定されるさまざまなリスクを排除する必要があります。

地震、津波、水害、感染症など、さまざまな障害の発生が避けられない中、企業は24時間365日ビジネスが可能であるという安心感を必要としています。オープンテキストのデータセンター・インフラは、北米と欧州でデュアル・フェイルオーバーが可能なだけでなく、日本国内でも東京と大阪にあるデータセンターでフェイルオーバーが可能です。これは、今日の企業にとって、障害が発生した際に必要な確かな保険となるでしょう。データセンターに多大なインフラ投資を行っているネットワークパートナーを選択することは、企業のサプライチェーンオペレーションの回復力を高めるための鍵となります。

業界、プロセス、ビジネス・インテリジェンス

最後に、ネットワーク・プロバイダーの重要な能力として、貴社の業務をサポートするための業界知識、プロセスへの深い理解、優れたビジネス・インテリジェンスを持っているかどうかが挙げられます。複数の業界に精通しているのか、それとも1つの業界に特化しているのか。また、主要なビジネスプロセスを深く理解しているか、SAPやOracleとの統合に関する専門知識を持っているか。あるいは例外処理を適切に管理したり、デジタルエコシステムを流れる情報を積極的に監視できるかどうか。このような機能はすべて、OpenText™ Trading Grid™プラットフォームで利用できるため、サプライチェーン業務を滞らせることはありません。

OpenText™ Trading Grid™は、上記の5つの能力をすべて備えています。すなわち、グローバル対応、広範囲のコミュニティ、安全性とコンプライアンスの遵守、危機や混乱への耐性、そして優れたインテリジェンスです。OpenText™ Trading Grid™は、世界最大のビジネスネットワークであり、多くの大規模なサプライチェーンオペレーションを支えています。120万社以上の企業が接続し、年間260億件以上の電子取引を行っているOpenText™ Trading Grid™のネットワークは、ビジネスオペレーションを変革し、企業が直面するあらゆるビジネス上の課題に迅速に対応できるようにする力を持っています。

当社のネットワークのパワーについてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。

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