Gartner Magic Quadrant for Content Services Platforms 2017

Gartnerの専門家たちが、ECM分野の年次調査を発行しました。Magic Quadrantはコンテンツ管理の領域に対する優れたインサイトを毎年提供していますが、今年は特に次の2つの理由から読むべきです。

1. 拡張ソリューションとしてのコンテンツサービスプラットフォーム

1つ目の理由は、レポートの新しいタイトル—Gartner Magic Quadrant for Content Services Platforms 2017- から見ても明らかです。従来からの “Enterprise Content Management”から“Content Services Platforms” という言葉に置き換わりました。伝統的なECMの戦略と戦術はデジタルエンタープライズのニーズを満たすにはもはや不十分であると強調する業界の専門家が増えていますが、Gartnerはこの動向をリードする声となっています。企業は、業務プロセス内により深く拡張され、特定の問題を解決するシンプルで俊敏なソリューションを求めています。このエコシステムで成功するために必要なソリューションはContent Services Platformと要約されます。
Content Services PlatformはGartnerによって次のように定義されています。

“A set of services and microservices, embodied either as an integrated product suite or as separate applications that share common APIs and repositories, to exploit diverse content types and to serve multiple constituencies and numerous use cases across an organization.” (統合された製品スイートまたは共通のAPIとレポジトリーを共有する個別アプリケーション群として実装され、多様なコンテンツタイプを活用し、組織全体で複数の関係者と多数の使用事例に対応する、一連のサービスとマイクロサービス)

新しいMagic Quadrantは、この定義を拡張する長い道のりだけでなく、この新しいアプローチを推進するユースケースとテクノロジーの革新に光を当てています。 この1年の間に “コンテンツサービス”という言葉を聞いたことがあっても、その意味をはっきり理解されていないのであれば、このレポートを読むことが、その働きや潜在的なインパクトを理解するために有効なステップとなります。

2. ECMからコンテンツサービスへの移行 - ベンダーはどのように位置づけられたのか?

2つ目の理由は、コンテンツ管理に関するこの新しい考え方をサポートするソリューションの提供に、ベンダーがどのように対応しているかについての専門家のインサイトを得ることが出来ることです。Gartnerの新しい評価基準により、2017 Magic Quadrantグリッド(次の図を参照)で大幅なシフトが起こっています。 私たちは、OpenTextが引き続きリーダーであることを嬉しく思います。 実際、私たちはDocumentum製品群の統合と、コンテンツの作成と利用が行われる主要なアプリケーション群に対するコンテンツサービス拡張を継続してきたことで、昨年のポジションからさらに強化できたものと信じています。

コンテンツ管理の未来は明らかになりつつあり、ECMはコンテンツサービスへと進化しています。 一流のアナリストによる、この分野のポテンシャルとリーダーへの認識は一貫しています。 より詳細な分析はこのリンク先からご一読いただけます。また、参考となるEブック(英文)Enterprise World 2017でのECMキーノート(英語)をご覧いただくことで、コンテンツサービスコンセプトおよび、どのように準備していくことで成功するのかについて、ぜひ理解を深めてください。

この図は、Gartner、Inc.によって発行された調査ドキュメントの一部であり、ドキュメント全体から見て判断することをお勧めします。
※ Gartnerのドキュメントは、ここからダウンロードできます。

Gartnerは、そのリサーチ出版物に記載されたいかなるベンダー、製品、またはサービスを推奨するものではなく、また最高の評価やその他の指名を得たベンダーだけを選択するようにテクノロジーユーザーに助言するものでもありません。Gartnerのリサーチ出版物は、Gartnerのリサーチ部門の見解を示したものであり、事実の表明として解釈すべきものではありません。Gartnerは、明示的または暗黙的を問わず、商品性や特定の目的に対する適合性を含め、このリサーチに関して一切の保証を負いかねます。

(当ブログは2017年10月25日に米国で発表された Gartner Magic Quadrant for Content Services Platforms 2017ブログ記事の抄訳です)

Stephen Ludlow

Stephen is Senior Director, Enterprise Product Marketing at OpenText.

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